幼少の頃、実家のお隣が設計事務所を主宰しておられました。自身で設計された事務所兼お住まいにお邪魔すると、静かに流れるクラシック音楽。ほのかに漂う甘い香り。子供心に空間に抱かれ穏やかに時間が流れたことを覚えています。

中学3年の進学指導で美術だけではなく、土木や建築の世界でも創作が出来ることを教えて頂いた美術教師の言葉が私を建築設計の道に導いてくださいました。

そして建築の世界に身を置いた20代、設計事務所で建築創造のプロセス、美しく豊かな空間を創造する事を仲間と共に学びました。

30代、総合建設会社の設計部にて、予算を考慮し長く安心してご利用いただく空間を創造することを学びました。 　

40代となり、施主様にとって生活を豊かにし、地域の街並みを魅力あるものに、また自分自身の成長のため事務所設立に至りました。

50代での目標も定まり、あの頃の建築への情熱を失うことなく更なる挑戦を続けます。

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■アトリエ設計事務所での仕事　山本浩三・都市建築研究所


1991～1993　オーチャードポイントショッピングセンター改修工事　シンガポール
1991～1995　因幡万葉歴史館　鳥取県
1992～1995　わらべ館　鳥取県
1995～1997　Sofitel Plaza Hanoi　ベトナム　他

20代でお世話になった設計事務所の代表である山本浩三先生は建築家丹下健三の元、主に海外における設計を担当され、20数ヶ国における建築設計、都市計画を手掛けられました。独立後の山本事務所におかれても国内外で大型プロジェクトが業務の主体となり活気に満ちた設計事務所でした。空間創造に時間を惜しむことのない設計手法は、私にとって貴重な経験となっています。

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■建設会社設計部での仕事


30代で在籍いたしまいた建設会社の設計部では、多くのクライアントと時間を共有しその後の人生においても共に歩む喜びを実感いたしました。多岐に渡る用途の計画、コストコントロール、最適な構造の採用など、多様なご要望に応えるべく確実で強固な建築の提供を心掛けてまいりました。また地域で建築に携わる方々との繋がるが持てたことは私にとって大きな財産です。